研削砥石の選定から
研削加工コンサルティングまでトータルサポート
-Total support from the selection of the
研削研磨のパートナー
東京研磨材商会
Tokyokenmazai
〒143-0025 日本東京都大田区南馬込1-32-6
1-32-6 Minamimagome,Ota-ku,Tokyo143-0025,Japan
Since1968
grinding wheel to the consulting of grinding-
研削・切削油剤の使用管理
研削作業を円滑に行うためには適正な研削油剤の選択とともに、その使用管理を十分に行っていただくことが肝要であり、これを怠りますと
研削性能の低下を招くばかりではなく、機械や人体にも悪影響をおよぼすことになりかねません。
したがって、ご使用の際は下記のような点に御留意下さい。
■水溶性研削油剤
①原液は出来るだけ温度変化の少ない状態で貯蔵して下さい。
②希釈用の水は硬水を避け腐敗菌などを含まない清浄な水を使用して下さい。
③使用中は研削液濃度の管理を行ってください。
④使用中は、pHの点検を行い、研削液が老化、腐敗している場合は研削液を交換して下さい。
⑤研削液交換時
●タンク、ポンプ、パイプ内、及びといしカバー内を出来るだけきれいに清掃して下さい。
●新しい研削液を注入する際、まずはじめに水を満たし、次に研削液原液を所定量を加えます。
■不水溶性研削油剤
①冷暗所にて保管し、火気には十分気を付けてください。
②不水溶性研削油剤は比重が軽く霧化し易いため、周囲の設備及び作業者に対して十分な配慮をしてください。
③水の混入は老化を早めますので、水が混入しないよう特に注意してください。
④長期間使用された油剤は研削性能の低下やトラブルの原因ともなりますので、早めに交換されることをおすすめします。
⑤研削油剤交換時
●タンク、ポンプ、パイプ内、及びといしカバー内を出来るだけきれいに掃除してください。
●研削油剤をタンクに注入する際、泡立てないように注意してください。
水溶性切削油の希釈の方法
水溶性切削・研削油は、水に希釈して使用します。クーラントは、使い方を誤るとすぐに劣化し、腐敗臭の発生、液の分離、さびの発生、切削・研削性の低下など、いろいろな問題が生じます。これらの問題を防ぐためにはクーラントの正しい使い方が必要となります。
水溶性切削・研削油を希釈する際の注意事項
(1)水を入れてから原液を入れる
逆にするとゲル化して溶解しにくくなります。
(2)速やかに撹拌し、均一にする
比重が1以上の原液は水に沈むので徐々に投入する。
(3)推奨濃度を守る。
倍率と濃度について
水溶性切削・研削液を使用する場合は水との割合が最も重要です。
水溶性切削・研削液のように継続的に使用するものとなると、使用濃度と補給濃度のバランスが必要となり、その管理が重要である。
1.倍率と濃度
水溶性切削油の濃さを示す場合「倍率」と「濃度」があります。
① 「倍率」とは切削・研削液、1に対して何倍の水を入れるかを示す数値で(油剤:水=1:9)で10倍となる。
数値が大きくなる程水溶液は薄くなります。
② 「濃度」とは水溶液にどの位油剤が溶け込んでいるかを示す数値で、パーセントで表示される。
数値が大きくなる程水溶液は濃くなる。
倍率と濃度同じことを意味しているが数値上反比例の関係となる。
2.表示単位
水溶性切削油のカタログ等には、「〇〇倍に希釈して下さい」と書かれている場合は、「倍率」のことなので、
測定器具などは必要としません。
<例>300Lのタンクに30倍の切削・研削液を作る場合、(30倍÷300L=10L)、水290Lに対して研削液10L入れる。
新規に切削液を作る段階では問題ないが、すでに希釈され水溶液の濃さを確認するには測定器具が必要となり
測定器具で表示される数値はパーセント「濃度」である。
濃度を現場で測定する際に、屈折率を利用した濃度計が多く使われている。